トップ3はすべて「自民系」
4位となったのは、東京都知事の小池百合子氏。最近も1.6兆円規模の少子化対策や、2024年度からの高校や都立大学の授業料実質無償化など、都知事として多くの目玉政策を掲げてきた小池氏には、「コロナ対策でも早い対応をしてくれたし、東京独自の支援対策もしてくれている」「アイデアがある、実現可能な政策を出し現実的だ」「国会議員よりも対応が早い」などと、実績ベースで評価するコメントが多かった。
一方、トップ3は「政府・自民党系」の政治家で占められた。
3位にランクインしたのは、小泉内閣で外務大臣を務め、「外務省は伏魔殿」など数々の“真紀子節”が注目を集めた田中真紀子氏(元自民党)。80歳となった現在はすでに政治の表舞台からは退いているが、アンケートでは「従来の政治家ではできない構造改革、税金の無駄の削除が可能だと思った」「確信をついたことをストレートに発言する。狡猾な印象がない。世論の支持があれば日本の政治を変えられる予感がする」などと、“変革”を期待するコメントが多数寄せられた。
現役からは退いた田中氏になぜこれほど期待が寄せられるのか。政治ジャーナリストの安積明子氏は「まさに、今の政治に辟易(へきえき)している時代のムードの表れ」と見る。
「現状を打破してくれる“壊し屋”が待ち望まれているのでしょう。回答した人も、今は議員でもない田中さんが、これから本当に日本の総理大臣になるとは思っていないでしょうが、裏金問題をはじめとした自民党の闇にもズバッと切り込んでくれそうな存在として、真っ先に頭に浮かんだのだと思います」