趣里

デビュー後も小劇場に出演

 芸能評論家の三杉武氏は、趣里についてこう述べる

「『ブギウギ』では豊かな表情や独特の目力、自然な演技でヒロインを好演していますが、過去にもさまざまな作品で存在感を放ってきました。中でも、躁鬱病により感情のコントロールに苦しむ主人公を熱演した18年公開の映画『生きてるだけで、愛。』は日本アカデミー賞の新人俳優賞をはじめ、数多くの映画賞を受賞するなど高い評価を受けました。4歳から始め、英国に留学までしたクラシックバレエの道を断念した後、女優を目指すわけですが、『3年B組金八先生ファイナル』でデビュー後も小劇場の舞台公演に出演したり、海外の短期のワークショップに参加したりするなど、演技力を向上させるためには努力を惜しまない。大物を両親に持つ2世とは思えないこうした地道な努力やクラシックバレエでの経験が今の活躍を支えているのでしょう」

 演技力だけでなく人を惹きつける華や明るさも持ち合わせる趣里。今後、俳優としてどこまで伸びるか楽しみだ。

(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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