ビビアン・スー(写真:AP/アフロ)

台湾でセレブ婚するも9年で離婚

 当時、ビビアンはキュートなビジュアルとたどたどしい日本語が視聴者に受け、幅広い世代から支持された。

「ビビアンさんは15歳のときに台湾のテレビ局主催の美少女コンテストで優勝し、本格的に芸能界入りしました。その後、映画でヌードになったことをきっかけにセクシー写真集を発売。映画や写真集がアジア圏で大ヒットするなか、1995年に日本に進出し、歌手としての活動を開始しました。来日して間もなく『ウリナリ』に起用され、日本でも一気に人気タレントとになりました。しかし、2000年代に入ると日本での芸能活動は少なくなり、女優活動の軸足を台湾に移しました。中華圏では女性向けの商品を中心に80社を超える企業のCMキャラクターとして活躍、近年では“CM女王”の異名を取るほどの活躍をみせていました」(アジアのエンタメに詳しい芸能ライター)

 プライベートでは、2014年にシンガポールの大手海運業の2代目社長とセレブ婚をし、日本でも話題となった。

「台湾に帰国後は、アジア圏で芸能活動を続けるかたわら、不動産投資でも成功をおさめてビジネス方面の才覚も発揮しています。結婚・出産・育児といったライフイベントをこなしつつも大学院に通ってMBAを取得し、芸能活動をやめたらファッション業界に進出したいなど、事業への意欲を語っていました。日本では天然キャラのイメージが強いビビアンですが、中華圏では貪欲な知識欲・事業欲に『文武両道のスーパーママ』『彼女の中身は男』などの声も聞こえてきます。しかし最近では、夫の倒産危機やコロナ禍の影響もあって芸能活動が減ったうえ、ビビアンと台湾の人気歌手との不倫疑惑もあり、困難が続きました。そしてついに昨年末に離婚が成立。台湾でもシングルマザーになったビビアンへのエールが集まっています」(同)

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家の経済事情で学業を断念