そんな中、今、13日中野サンプラザで開催されるお笑いライブ『放送禁止』の稽古をしています。この『放送禁止』は今回で14年目で、竹山の存在を見に行きたいじゃなくて、『放送禁止』というライブそのものにお客さんが付いてくれている。竹山と天才放送作家の鈴木おさむさんが組んで、今年は何をやり出すのか? 竹山は何をしゃべるんだ? というのを見に来てくださっていて、そこは有難いですよね。だから、僕に向かって「キャーキャー」もないし、グッズ販売もない、お客さんはグッズなんて買う気もねーし(笑)。でも、そこがいいんですよね、ライブそのものにお客さんが付いてくれていて。14年間、毎回来てくれているお客さんもいるし。これもまた、芸人冥利に尽きる。
お客さんが命名したんですが、『放送禁止』の観客を「共犯者」と呼び、ライブで話した事は絶対に外には漏らさない、ネットに書き込んだりしない、ネタバレみたいなことをしないと堅い約束をして、それを守るのが美学みたいにやっている。昨年のライブはコロナ禍で観客なしの配信のみだったんですが、配信にも関わらず内容が全く外部に漏れなかった。今回は中野サンプラザでライブをやり、その後配信もします。外部に漏らしたくなるようなネタをやります(笑)。ライブ見た瞬間に、他人に話したくなるようなことをやるんですが、それを絶対に言わないと“共犯者”たちに約束の元、今回もやってみます。
「竹山が嫌いだ」「あいつはお笑いで何しているんだ」って言う人ほど、ライブを見に来て欲しいですね。『放送禁止』って、ネタなの? いやネタじゃないんだよね、トークライブなの? いやトークライブでもない……『放送禁止』は『放送禁止』なんです。ここまで芸人やってきていて、今改めて思う一番の財産は『放送禁止』というライブにお客さんが来てくれているという事かもしれない。