元日本代表選手としては、現在37歳のFW岡崎慎司(シントトロイデン)のJリーグ復帰も求めたい。滝川第二高校から入団した清水エスバルスで6年間プレーした後、ドイツ、イングランド、スペイン、ベルギーと渡り歩き、今季で欧州14シーズン目。2015-16シーズンの“ミラクルレスター”の一員であり、日本代表通算119試合出場でマークした50得点は歴代3位の数字を誇る。その中でシントトロイデン1年目の昨季はリーグ戦30試合に出場したが、今季は故障離脱の時期も多く、リーグ戦出場5試合で計54分間の出場のみ。年齢を考えるとJリーグに復帰してもレギュラーとしてフル稼働するのは難しいかもしれないが、途中出場で試合の流れを変える力は依然として持っているはずだ。
岡崎の現在の同僚の一人であるDF小川諒也(シントトロイデン)はどうか。流通経済大柏高校から入団したFC東京で7年半プレーした後、2022年7月にポルトガルのヴィトーリア、そして今季はベルギーのシントトロイデンに期限付き移籍で加入。高い身体能力と左足の高精度のクロスを武器に日本代表に招集された経験もある大型左サイドバックだが、ヴィトーリアではリーグ戦出場6試合のみに終わり、シントトロイデンでも途中出場1試合のみで出場時間3分のみ。現在27歳。レンタル期間は2024年6月まで。このまま欧州内でステップアップするのは難しく、レンタル延長よりは再びJリーグで“再挑戦”すべきだ。
左右は逆だが同じサイドバックの室屋成(ハノーファー)もJリーグ復帰を求めたい選手だ。青森山田高校、明治大学を経て入団したFC東京で抱負な運動量を武器に4年半プレーして日本代表にも選出された後、2020年8月にハノーファーに加入した。初の海外リーグも苦にせず、すぐにレギュラーとして活躍を続けてきたが、ハノーファーはブンデス2部で日本での注目度は低い。さらに今季はベンチスタートが増え、チームも現在18チーム中8位で1部昇格は難しい状況だ。今年4月に30歳となる中、このままドイツでキャリアを続けるよりもJリーグの舞台でサイドを疾走する姿を見たい。