自慢のプリンはプレーンの風味以外にも、夏限定の能登のすいかを使ったものや、柚餅子から柚子とヨーグルトのアレンジしたものなど種類も増やした。
2月には再開を
現時点では、店の営業再開の見込みは立っていないそうだが、中浦さんは、
「避難所にいる従業員もいますが、幸いみんな無事だったのでほっとしています。原材料の調達ができて、工場の機器が使えれば、2月には商品を出したいと思っています。近年はプリンで有名にしていただきましたが、うちの看板はなんといっても柚餅子です。伝統の技を絶やすことはできません」
と早くも店の再開を見据えた。そして、
「ようやく避難所でも暖房器具が届くようになったけど、雑魚寝状態でプライバシーがない大変な状態です。そんななかでも避難所では(配った和菓子やプリンを)『おいしい』と言っていただけてうれしかったです。その声がある限り、必ずまた柚餅子を、プリンを皆さまにお届けできるように前を向いていきたい」
と力強く語った。
(AERA dot.編集部・今西憲之)