MALIA.さんがつくった「キャラ弁」(事務所提供)

ドバイでは珍しい「キャラ弁」

 彼が周囲になじむために、MALIA.さんが考え出したのが、「キャラ弁」を持っていかせることだった。

クマ(のおにぎり)をたくさん作ってつめたりとか。日本人が見たら『簡単じゃん! 手抜きじゃん!』って思うかもしれないですけど(笑)、ドバイの子たちは見たことがないので、一躍大人気になりました。せめてランチのときだけでも、クラスの友達が彼のランチボックスをのぞきに来ることで、コミュニケーションのきっかけになってくれたらうれしいなって。もくろみ通りになってキャラ弁作戦、大成功でした」

MALIA.さん(撮影/写真映像部・佐藤創紀)

 MALIA.さんがキャラ弁を持たせることを思いついたのは、長女のアリアさんにも、幼稚園生のときにキャラ弁を作った経験があったからだ。三男のときと同様、他のクラスメートに好評だったのだという。

「上の男の子2人には作らなかったのですが、アリアには作ってあげたいって不意に思ったんです。今でこそキャラ弁作りの道具があるから楽になりましたけど、当時はそんなものなかったので、朝早く起きて、眠いなぁって思いながら、はさみで海苔切って(笑)。『アナ雪』のオラフとかよく作ってました。あと、スヌーピーやたれぱんだ。初めて持って行ったときに、アリアが『クラスで私だけだった!』ってうれしそうに言ってくれたことは忘れられないですね。卒園式のときに担任の先生から『毎日かわいいお弁当を1年間ご苦労さまでした。お母さん、本当に頑張りましたね』って言われたのもすごく覚えてます。あー、思い出すと泣いちゃう(笑)」

 そんなアリアさんも昨年ドバイに移住し、MALIA.さんと同居しているという。

(AERA dot.編集部・唐澤俊介)

※【後編】<モデル・MALIA.が振り返る「4度の結婚と離婚」と「ステップファミリー」という家族のカタチ>に続く

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唐澤俊介

唐澤俊介

1994年、群馬県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。朝日新聞盛岡総局、「週刊朝日」を経て、「AERAdot.」編集部に。二児の父。仕事に育児にとせわしく過ごしています。政治、経済、IT(AIなど)、スポーツ、芸能など、雑多に取材しています。写真は妻が作ってくれたゴリラストラップ。

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