ドバイでは珍しい「キャラ弁」
彼が周囲になじむために、MALIA.さんが考え出したのが、「キャラ弁」を持っていかせることだった。
「クマ(のおにぎり)をたくさん作ってつめたりとか。日本人が見たら『簡単じゃん! 手抜きじゃん!』って思うかもしれないですけど(笑)、ドバイの子たちは見たことがないので、一躍大人気になりました。せめてランチのときだけでも、クラスの友達が彼のランチボックスをのぞきに来ることで、コミュニケーションのきっかけになってくれたらうれしいなって。もくろみ通りになってキャラ弁作戦、大成功でした」
MALIA.さんがキャラ弁を持たせることを思いついたのは、長女のアリアさんにも、幼稚園生のときにキャラ弁を作った経験があったからだ。三男のときと同様、他のクラスメートに好評だったのだという。
「上の男の子2人には作らなかったのですが、アリアには作ってあげたいって不意に思ったんです。今でこそキャラ弁作りの道具があるから楽になりましたけど、当時はそんなものなかったので、朝早く起きて、眠いなぁって思いながら、はさみで海苔切って(笑)。『アナ雪』のオラフとかよく作ってました。あと、スヌーピーやたれぱんだ。初めて持って行ったときに、アリアが『クラスで私だけだった!』ってうれしそうに言ってくれたことは忘れられないですね。卒園式のときに担任の先生から『毎日かわいいお弁当を1年間ご苦労さまでした。お母さん、本当に頑張りましたね』って言われたのもすごく覚えてます。あー、思い出すと泣いちゃう(笑)」
そんなアリアさんも昨年ドバイに移住し、MALIA.さんと同居しているという。
(AERA dot.編集部・唐澤俊介)
※【後編】<モデル・MALIA.が振り返る「4度の結婚と離婚」と「ステップファミリー」という家族のカタチ>に続く