三男とドバイに移住した理由
だからこそ、今は、三男と過ごす時間を「すごくかみしめている」と言う。
「もう、孫を育てているのかなってくらいかわいがっています。上の子たちが小さかったときは、誰かが抱っこをせがんできても、『大丈夫、歩ける!』って返してたけど、三男にせがまれたら、『そうだよねぇ、抱っこだよねぇ』って抱っこしてあげちゃうんです(笑)。そんな私の姿を見て、海鈴から『俺たちのときと全然違うじゃん! そんなことしてもキレないの!?』って怒られましたね(笑)」
ドバイに移住することになったのも、三男に高い水準の教育を受けさせてあげたいというMALIA.さんの思いがあったからだ。教育水準が高いドバイで、いろんな国の文化に触れさせて視野を広く持ってほしいと考えたという。
「ドバイは、高層ビルが立ち並ぶ“ギラギラ”したイメージが強いと思いますが、実は自然に恵まれた都市なんです。三男の学校終わりには、よく砂漠に行っています。車で45分くらいのところにあるんです。広くて人がいないので『貸し切り砂場』って呼んでます(笑)。世間の方が持つドバイのイメージとは違うところに魅力を感じています」
ドバイに移住した当時、末っ子の三男は4歳。初めのうちは学校になじむことが難しかったという。
「英語はある程度わかるほうだったと思うんですが、UAEでは4歳からアラビア語が必修科目になるんです。地元の子たちはもちろんアラビア語をしゃべれて、英語もペラペラ。三男は、友達の名前を覚えるのにも手間取っていて、スタートの部分でかなり苦労したと思います。そんな状況なので、初めのころは、学校に行かせようとすると毎朝泣いてしまって大変でした」