昨年の日本プロ野球界で大きな話題となったサイ・ヤング賞右腕のトレバー・バウアー。シーズン終了後には日米でその去就に注目が集まっているが、いまだに所属先が決まっていない。
メジャーリーグを離れる理由となった女性への性的暴行疑惑についての訴訟は昨年10月に和解が成立。米国復帰への道筋に光が差し込んだかにも思われたが、そう簡単ではないという。引き続きNPBでプレーする可能性はあるのだろうか、また仮にそうなった場合はどのチームが獲得に動くのだろうか……。
「ベースボールが大好きなので米国でプレ―したい。最高の舞台でプレーしたい」(バウアー)
昨季DeNAで10勝を挙げた右腕は、4日(日本時間5日)米国FOXニュース「アメリカズ・ニュースルーム」で思いを語った。再びメジャーリーグでのプレーを望んでいることを明かしたが、その前途は多難だという見方も少なくない。
「自尊心が強いバウアーが謝罪を込めて語ったが、今のタイミングでのMLB復帰の可能性は低いのではないでしょうか。米国は女性に対する暴力については印象が悪過ぎるので……」(在米スポーツライター)
過ちをおかしてもセカンドチャンスは与えられるべきだが、バウアーに浮上した疑惑は米国で最も嫌悪されるもの。反省する姿勢を見せても現時点での米球界復帰は難しいという声も多い。「代理人が複数の球団と接触したが、契約やキャンプへの招待の話はまだ決まっていない」とバウアーが語ったように、獲得に動くチームがなければ米国でのプレーは実現しない。
そうなれば、新たなシーズンもNPBでプレーするということが選択肢に入ってくるはずだ。
「春季キャンプへの招待を待つなど、ギリギリまでMLBでプレーする可能性を探し、ダメならNPBで再びプレーするでしょう。最も好条件を提示した球団と契約するのではないか。昨年プレーしたDeNA、ソフトバンク、オリックスあたりが候補」(スポーツマネージメント会社関係者)