石川県珠洲市で5日、支援物資の計画的な配送が始まった。約50カ所の避難所に向け、自衛隊員が物資を積み込んでいた。届けられるのは県内外から集まった1、2日分の水やパン、アルファ化米などの食料。担当者によると、避難者数や物資の有無など避難所の情報が集まらず、5日の配送開始になったという

民間の支援団体も2日夕方には能登町へ

 また、不安な夜を過ごす人たちに向けて、「災害NGO結」の前原土武さんは、「助けは来る」と力をこめる。

 前原さんは2011年の東日本大震災以降、30以上の被災地で活動してきた。今回も2日の昼過ぎには石川県七尾市に着き、そのまま北上して2日夕方、能登町に入った。

「被災した多くの方が、避難所で肩を寄せ合い、不安のなかで過ごしていると思う。奥能登では去年も地震被害があり、心が折れかけている人もいるでしょう。道路も不通で先も見えず、精神的にとても厳しい状況だと思います。でも、助けは来ます。自衛隊も消防も行政も懸命に頑張っていますし、僕ら民間の支援団体も動いています。必ず道路は通じるし、水も食料も届けます。

 まだまだ時間はかかりますが、災害ボランティアセンターが立ち上がり、全国からボランティアもやってきます。この国はまだまだ捨てたもんじゃないですよ。『あきらめないで』というと無責任に聞こえるかもしれませんが、必ず支援の手を届けます」

 そんな決意と共に、動いている人たちがいる。

(編集部 川口 穣)

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