冬は血管にとって最も厳しい季節。冷たい空気に交感神経が刺激され、血管が収縮し、動脈硬化や高血圧、脳梗塞などの疾患につながることもある。「人は血管から老いていく。薬より、まずは食習慣の改善を」と話すのは、脳卒中の死亡率が全国ワーストクラスだった長野県を健康長寿県に導いた医師・鎌田實(かまた・みのる)さん。鎌田さんの著書『鎌田式長生き食事術』(アスコム刊)から、血管の健康のために良い食事「シナモンコーヒー」を紹介する。
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血管のために緑黄色野菜や赤い魚をとろう
血管の健康のためには、抗酸化作用のある食べ物をとりましょう。緑黄色野菜の色素や赤い魚のアスタキサンチンには抗酸化作用があり、血管の老化を防いでくれます。
もっと手軽に、毎日の習慣に取り入れるなら、ぼくのおすすめはシナモンコーヒー。コーヒーやシナモンにふくまれるポリフェノールには、強い抗酸化力や血管拡張作用があり、2つを合わせることでさらに効果が期待できます。
血管が広がって血流がよくなると、毛細血管が修復されてゴースト血管対策になるし、冷え性に悩む人にもおすすめ。コーヒー党のぼくは、午後3時には必ずシナモンコーヒーを飲むことにしています。
シナモンコーヒーの作り方
コーヒー1杯・150mlに、シナモンスティック1/10本でぼくは十分。漬ける時間はお好みで。シナモンのとりすぎは肝臓に負担をかけるため、1日2杯までに!
シナモンはパウダーだとダマになるため、スティックがおすすめ。ぼくは、「シナモンスティックブロークン」という樹皮の破片を使っています。