ちなみに「硬い肉がかめない」というのも筋肉の老化現象の一つ。歯や口回りの筋肉の力が弱くなるとかむ力や舌の動きが悪化するので、「むせやすくなる」「滑舌が悪くなる」「食べこぼしが多くなる」などの症状も、口腔(こうくう)機能の低下の兆候です。飯島先生はそれらを「オーラルフレイル」と指摘して、早期から口腔ケアおよび口腔機能維持をおこなうよう呼び掛けています。

 日本歯科医師会では、オーラルフレイルを予防する「口腔体操」をホームページで、紹介しています。この体操は、①口、舌の動き、②のみ込む力、③かむ力、④滑舌、⑤舌の力を強化する、五つの効果を目的とした体操です。口回りの筋力低下が気になる人は、全身の筋トレとあわせてこちらもぜひ参考にしてみてください。

(取材・文/坂井由美)

【取材した専門家】
東京大学高齢社会総合研究機構・機構長および同大未来ビジョン研究センター教授 医学博士 飯島勝矢先生
ライザップ 川本裕和さん

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