ある自民党幹部はこう話した。
「岸田首相は、ここまで早く、詰めた捜査を特捜部がしてくるとは思っていなかった。官邸から上がってくる情報も危機感がなかったので、かなり面食らっています。直前まで広島でパーティーをやるつもりで、できれば自分も広島に帰りたい、と言っていたほどです。5人衆をはじめ安倍派の閣僚、党幹部のクビを慌てて切って、検察に『穏便に』『岸田派には来ないように』と秋波を送っているのでしょうが、遅すぎると感じます」
「◯◯君はよくやるなあ」と“お褒め”の言葉
検察から「臨時国会が終わって予定はどうでしょうか」と呼び出しの打診を受けた安倍派の議員もいるようだが、特捜部はどこまでの立件を視野に入れているのだろうか?
「派閥では、パーティーの表と裏の集計やキックバックリストを作成していた時期があって、パー券をノルマ以上に売ったか、いくらキックバックしたか、を事務方が一覧にしていました。ランキング形式にしていたこともあったと記憶しています。細田さんが存命のときは上位にランクされていた池田氏らについて、『〇〇君はよくやるなぁ』と褒めていたそうです。ランキングも、すでに取り調べを受けた派閥の事務方が特捜部に渡したそうです。捜査が早いはずです。バッジ(議員)が2~3人飛ぶとか報道がありますが、強制捜査で家宅捜索が入るだけで安倍派も岸田政権も終わるのではないでしょか」(自民党幹部)
Xデーはまもなくか?
(AERA dot.編集部・今西憲之)