「後日、仲間に連れられて謝りに来た方もいました。まったく記憶がなかったみたいでしたね。お一人で酔っぱらうのは自由ですが、キャンパーに絡むのは良くないです。女性だったら、ただ怖いだけですよね」(小山さん)

 コロナ禍も後押しして人気に火が付いたソロキャンプだが、ブームとしては落ち着きつつあるという。

ソロキャンが文化として定着

「キャンパーの数が高い位置で安定している印象です。ソロキャンプが文化として定着しつつあるのだと思います」

 と小山さん。今後は積極的に清掃活動や草刈りをするキャンパーが増え、自治体と連携して、お互いがいい関係を築きながらソロキャンプを普及させていきたいと考えている。

 とはいえ、迷惑行為がそう簡単になくなることはない。たき逃げやポイ捨てが続けば、余計な清掃代や手間を負担する自治体がキャンプ場を閉鎖してしまう恐れがある。声かけなどの迷惑行為も、管理する側から見ればまた同じである。

「健全なソロキャンプを普及していくために、当たり前のこととしてマナー啓発を続けていきます」

 小山さんはそう話し、2024年を見据えた。

(AERA dot.編集部・國府田英之)

次のページ 男性は女性にとってゴキブリとハイエナを…“炎上”した小山代表の投稿はこちら