小山さんは今年6月、同協会のSNSで、

《女性ソロキャンパーへ話しかけに行く男性について日本単独野営協会が思うこと》と題して、なぜこうした行為が迷惑なのかについての意見を投稿した。

 その中に、

《男性は女性にとって、ゴキブリとハイエナを足して二で割ったようなものに見えていると思っておくくらいが丁度いいんです》

 という、一見して過激な文言があったため大きな反響を呼んだが、最終的には小山さんの主張に賛同する声が約6万件だった一方で、批判的な意見は1千件ほどにとどまったという。

「偽善者!」とののしられ

「私は、人としての基本的な気遣いの必要性について投稿しただけです。批判もありましたが、声をかけたい側の人や、『なぜ男だけなんだ、女だって~』と男女差別の問題に置き換えた意見が目立ち、議論になるような内容ではなかったと思っています」

「声をかけたい派」が反論したことで、さらにこうした迷惑行為に焦点が当たり、声をかけづらい空気が醸成された面もあるのではないかと小山さんは推察する。 

 小山さんはキャンプ場の清掃活動など、環境を「守る」活動も精力的に行なってきた。だが、小山さんの顔を知っていたキャンパーから面前で批判されたことや、キャンプ中に迷惑行為を受けた経験もあるという。

 ゴミを拾っていたら突然近づいてきて、「偽善者!」とののしってきた年配の男性や、小山さんの活動に対し、長々と説教して帰っていった泥酔したキャンパーも複数いた。

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