日本のプロレスラーでモテたのは?
日本のプロレスラーでは、やっぱりタイガーマスクの佐山聡、アントニオ猪木さん、藤波辰爾、ジャンボ鶴田と、テレビで流行っている有名人がモテるという感じだったね。
新日本プロレスのレスラーは事務所に近い六本木でよく遊んでいたようで、彼らがモテているっていうのは全日本プロレスの俺たちにも漏れ聞こえてきていた。全日の事務所も乃木坂にあって六本木も近かったけど、全日はみんな堅いから新日ほど遊んでいるってことはなかったね。
渕正信の顔を見たら、みんな堅いのがわかるだろう。なによりジャイアント馬場さんが堅くて、そういう話が聞こえるのを嫌がっていたことも大きかったんじゃないか。だから、地方巡業で羽目を外していたんだ。
銀座でモテる「作法」とは
それにしても、銀座で飲んでいて、一番見かけない職業がプロレスラーだったね。みんな銀座で飲むという文化がなかったんだ。そこで俺は北の富士さんにならって、銀座で経営者の岡ちゃん、楽ちゃん(三遊亭円楽さん)と飲んでいてね。
そのメンバーでモテるのは岡ちゃんだ。銀座では岡ちゃんがいろいろ仕切ったり、支払ったりすることが多かったから、そりゃあ店もちゃんと分かっているよ! 楽ちゃんもきれいに飲むタイプ。
そこで気を付けていたのは「ゲスな話題はしない」ということ。下ネタはギリギリ、落語でしゃべれるところまでだね。それ以上いくとゲスになって「なんだ、この人?」と思われる。