2年前に“黄金ルーキー”と騒がれた東洋大の石田洸介(3年)の復活も期待される。福岡・浅川中時代に1500m、3000mの中学記録を樹立し、東農大二高では5000mの高校記録(当時)を打ち立てたエリートランナー。東洋大でも1年時に出雲(5区)、全日本(4区)で、ともに区間賞の走りを見せた。だが、箱根は未出走に終わると、2年時は出雲(3区9位)、全日本(2区9位)、箱根(2区19位)と結果を残せず。3年となった今季は、故障と体調不良で出雲、全日本と出走なしに終わった。それでも11月26日の川越ハーフで実戦復帰を果たし、箱根出走への可能性を持たせた。果たしてメンバー入りし、再び快走を見せられるか。鉄紺のタスキを輝かせるためには、この男の“完全復活”が求められる。

 そして今年、スーパールーキーとして騒がれる“はずだった”のが、順天堂大の吉岡大翔(1年)だ。佐久長聖高時代に、5000mで石田洸介の記録を更新したばかりの佐藤圭汰(現・駒澤大2年)の記録を、さらに8秒以上も更新(13分22秒99)し、高校の先輩にあたる大迫傑を超える逸材として注目を集めた。大学入学後、9月の日本インカレ5000mで日本人トップ(14分00秒43)の走りを見せたが、注目された駅伝デビュー戦、出雲では1区で区間11位に沈み、リベンジを誓った全日本でも3区で区間14位と振るわなかった。果たして、この悔しさをバネにして、しっかりと心身のコンディションを整えて箱根を迎えることができるか。同じ1年生では東京農業大の前田和摩が話題をさらっているが、入学時には前田よりも吉岡の方が期待値は高かった。まずは自信を持ってスタートラインに立つこと。次世代を担う新たなスターとして、自らの“未来”をかけた箱根路となる。

暮らしとモノ班 for promotion
大人のリカちゃん遊び「リカ活」が人気!ついにポージング自由自在なモデルも