天皇陛下と皇后雅子さまの長女・愛子さまが12月1日、22歳の誕生日を迎えた。天皇ご一家と、家族ぐるみの付き合いをしてきた陛下の同級生が見続けてきたのは、家族の愛情を受けながら成長する愛子さまと、そんな我が子を温かく見守る父親と母親の姿だった。
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2001年12月1日午後2時43分。当時皇太子だった天皇陛下と皇太子妃雅子さまの間に、愛子さまが生まれた。
「(だっこは)難しいですねえ」
その日の夜、都内の宮内庁病院から笑顔で出てきた皇太子さまは、両手で赤ちゃんを抱くようなしぐさをしてみせた。
身長は49.6センチ、体重3102グラム。おふたりにとって初めてのお子さまは、天皇が名前と称号を伝える「命名の儀」で「敬宮愛子」と命名された。持ち物の目印として用いられる「お印(しるし)」は、ゴヨウツツジに決まった。
国内は祝賀ムードにあふれ、お祝いの記帳は2日間で12万人にのぼった。
愛子さまに贈ったピンクの蘭
皇太子さまの学習院時代の「ご学友」である今井明彦さん(64)は、同窓会の幹事を務めていたこともあり、皇太子さまとよく連絡を取っていたひとりだ。お祝いの品を届けるために同級生と東宮御所をたずね、愛子さまにやさしいピンク色の蘭の花を贈った。
今井さんが初めて愛子さまにお会いしたのは、それから1年後の正月。今井さんや同級生仲間は毎年の正月、家族と一緒に東宮御所をたずねていた。
「殿下(当時)と雅子さまもご一緒に、おせち料理をいただき、年始のお祝いをいたします。愛子さまにお会いしたのは、殿下によるサプライズの機会でした。われわれが歓談する部屋に、お出ましになった殿下の腕には、まだ赤ちゃんの愛子さまが抱っこされていました」
今井さんが持っている写真には、今井さん夫妻に囲まれて、陛下に抱っこされた愛子さまと雅子さまが並ぶ。雅子さまと愛子さまは、おそろいの白い服。家族と一緒にいる陛下の表情はとてもやわらかだ。