それからも今井さんは、愛子さまの成長を感慨深く見守ってきた。
バスケットボールに熱中した小学生の愛子さまと、学習院初等科でバスケ部の指導役も務めた今井さん。顔を合わせる機会は少なくなかった。正月に東宮御所を訪れた今井さんの長男も学習院でバスケ部の経験があり、愛子さまと共通の話題で楽しんだという。
また、動物好きの愛子さまは、今井さん家族がスマートフォンの待ち受け画面にしている愛猫「チイ」の写真を「かわいいですね」と嬉しそうに眺めていたという。
お友達とあちこちの遊園地に
その後も、天皇ご一家と今井さん家族との交流は続いた。
東宮御所で撮影された写真の中の愛子さまは、制服のスカーフが学習院中等科の青色から高等科の紺色になった。陛下のネクタイは、そのスカーフと合わせた色になったり、雅子さまのワインレッドのスーツとそろえたり。ご一家の絆が、さりげなく見て取れる。
そんな陛下と雅子さまは、ごくごく普通の「父親」と「母親」だ。
雅子さまが今井さんに、愛子さまの「素顔」をニコニコしながら話したことがあった。
「愛子はね、遊園地のお化け屋敷が好きなんですよ」
初等科から中等科にかけてのころ、あちこちの遊園地のお化け屋敷をお友だちと一緒に体験して回ったのだという。
「(愛子さまを見て)むしろ、お化けのほうがびっくりしたのでは」
誰かの声に、笑い声が上がった。