とりとめもない会話が交わされる温かい空間。正月の東宮御所は、アットホームな空気に包まれていた。
今井さんは話す。
「わたしは『浩宮殿下』であった陛下と少年時代を過ごし、お互いに歳月を重ねてきました。ふだんは、天皇として背負う覚悟と責任のためか、厳しい表情をされていると感じることもあります。しかし、雅子さま、そして愛子さまと過ごす陛下は幸せそうなお顔をされています。ご家族とのなにげない会話やひとときは、陛下にとって大切な時間なのでしょう」
しかし、コロナ禍もあり、令和に入ってからは陛下と旧友たちの家族ぐるみの集いはまだ実現していないという。
愛子さまは来春で学習院大学を卒業する。海外留学など、その後の進路はまだ耳に入ってこないが、今井さんは広い世界で経験を積んでほしいと願っている。
「愛子さまは、高等科のときの英国での短期留学をとても楽しまれたようです。ご両親のように海外に留学するなどして、広い視野や国際感覚を養っていただきたい」
(AERA dot.編集部・永井貴子)