球団OBの宮本慎也氏は2018~19年にヘッドコーチを務め、球団に厳しさも注入した。宮本氏がコーチを務めた時代には優勝はならなかったが、その厳しさがチーム力をアップさせ、退団後の2021年からセ・リーグ連覇につながったが、今季はまたしてもBクラスに逆戻りしてしまった。
「宮本氏の指導がチームに活力を与えたのは間違いない。しかし強かった時代からまた今季は元のような状況に戻った。これこそが『ヤクルトらしさ』でもあり伝統かもしれない(苦笑)」(ヤクルト関係者)
マイペースで野球ができて、数年おきに優勝できることで待遇面も悪くない。常勝時代は長く続かないものの弱いだけでもない。本拠地は東京のど真ん中にありプライベートも充実する。ヤクルトはやはり選手たちにとって魅力のある球団なのは間違いないのだろう。今後もチームでFAとなった選手たちが次々と“残留”という選択を選びそうな気もする。