幼少期に母親と写るカウアンさん(写真=本人提供)

 カウアン・オカモトさん(27)は、今年の芸能界を語る上で最も重要な人物の一人だろう。【前編】では東山紀之氏や藤島ジュリー景子氏との「極秘会談」の内容などを語ってもらったが、【後編】では、これまで紆余曲折あった人生の振り返りと来年への展望について話を聞いた。発売したばかりの新曲のMVに隠されたエピソード、日系ブラジル人の両親について、「これまでに5回死にかけた」話など、プライベートな事柄についても語ってくれた。

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※【前編】<カウアン氏が今だから話せる「東山氏・ジュリー氏との極秘面談」と「当事者の会」に入らない理由>より続く

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 カウアンさんは11月22日、新曲「My Soul(マイソウル)」を発売した。そのMVでは、ステージでピアノを弾き語りするカウアンさんにスポットライトが当てられ、客席も映し出されている。

 薄暗い客席には、数人の客が座っているが、よく見ると、中央後ろの席には帽子を被り、サングラスをした老人が一人でポツンと座っているのがわかる。記者が「ジャニー喜多川氏にそっくりに見えますが」と問うと、カウアンさんは意味深にこう答えた。  

「まぁまぁまぁ(笑)。ジャニーさんに見えます? サングラスをした老人はよくいますし、見た目が(ジャニー氏に)似ている人もいるんじゃないでしょうか。客席には、僕のお母さんも座っています。お母さんや家族に対しては、泣かせてしまったし、もちろん『ありがとう』という感謝の気持ちがあります。愛って、相手を好きとかいう気持ちだけじゃなくて、もう半分の側面が存在する。自分を傷つけた相手を赦してあげることだとも思うんです。もう半分がないと、愛は完成しないと気づいたんですよ」

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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ジャニーさんのことは“赦し”ている