もっとも尊敬していた俳優とは?
歳を重ねるごとにますます男の色香が漂い、深みが増してきた印象だが、そんな彼が尊敬してやまない俳優が08年に亡くなった緒形拳さんだという。
「さまざまなインタビューで、たびたび緒方さんの名前を口にしています。1月に配信されたインタビューでも印象的なエピソードがありました。竹野内さんが葛藤していた頃、緒形さんと同じ作品に出演し、空き時間に浜辺を散歩しようと誘われたそうです。沖縄の離島できれいな海を眺めているときに、『タケ、頑固になることは俺は悪いことだとは思わない。ただ卑屈にだけは絶対になるな』と言われたと。それまで移動などで一緒になることはあったそうですが、特に会話はなかったので、急に言葉をかけられ、『全部見透かされてたんだ』と驚き、すごく刺さったと話していました。以来、『卑屈な考えをしていてはいいことが何一つない』と肝に銘じるようにしているそうです」(前出の編集者)
最近ではCMや劇中でコミカルな3枚目役もこなすことも増えたが、「日経XTREND」(1月13日)のインタビューで「最近は少しコメディー調の役柄のオファーばかりが続いておりまして(笑)」と本音を漏らし、「役者としては自分でもまだ出したことのないような役柄にもチャレンジしていきたい」と、役者として次のステージに進むことを考えているようだ。