インスタグラムで韓国語の「ポルシェ」を検索すると、数多くの韓国人ポルシェオーナーの写真を見ることができる(一部加工しています)

韓国の高級外車の販売台数は日本を上まわっている。ポルシェの販売台数は、2020年に韓国はすでに日本を追い越している。年間の販売台数は、2021年は韓国8431台、日本7009台、2022年には韓国8963台、日本7193台と差は広がっている。ベントレーの今年上半期の販売台数も、韓国が386台で、日本は287台。昨年の韓国でのベントレーの販売台数は775台で、アジア・太平洋諸国で1位だったという。

 今年1~8月の間に韓国で販売された1億ウォン以上の外国製SUV車は2万8005台。前年同期の2万4156台から15.9%増加した。BMW9001台、メルセデス・ベンツ8201台、ポルシェ4553台、ランドローバー3276台、アウディ1138台など。外国製の車のなかでも高価なブランドが人気だった。

売り場面積は東京がソウルの3.6倍広い

 韓国人の「不景気でもラグジュアリーブランドを好む」傾向は自動車に限らない。アメリカの投資会社「バーンスタイン」が最近発表した「ラグジュアリーブランドリテールの進化」によると、都市別ブランド売り場の数は東京とソウルでそれほど変わりはないが、売り場面積は東京のほうがソウルよりも約3.6倍広い。ソウルのラグジュアリーブランド店は狭いスペースにぎっしり商品が詰まっていることになる。

 グローバル調査機関「ユーロモニター」の発表によると、2021年の韓国のラグジュアリーブランドの規模は141億6500万ドル(約18.4兆ウォン/約2兆1千億円)に達している。

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韓国消費者を“金づる”に?