明洞のデパートにある「ルイ·ヴィトン」売場の看板。 ルイ·ヴィトンをはじめとするブランド品売り場にはオープン時から列ができる(ノ·ミンハ撮影)
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 韓国では最近、カプアとブランドプアという新しい言葉が話題になっている。カプアの意味はCar Poor、ブランドプアはそのままBrand Poor。収入がそれほど多くないのに、借金までして「ラグジュアリーブランド」に走る人々のことだ。SNSやユーチューブなどでもよく紹介される。

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 しかし、今の韓国の経済状況は危険水域に達している。就職率は低迷し、経済成長率も高くないのに、物価は大きく上昇している。キムパやトッポッキ、ラーメン、ピザなど、庶民の食べ物の価格が大幅に上昇した。たとえば以前は1500ウォン(約165円)程度だったキムパが今やいちばん安くても3500ウォン(約385円)まで値上がりしている。外国人観光客がソウルの代表的な観光地である明洞を訪れて、食べ物の高さに驚いたというニュースが頻繁に報道されている。

不景気でもラグジュアリーブランド好き

 ロシア・ウクライナ戦争や原油高による経済停滞は全世界共通だが、韓国の場合は、文在寅(ムン・ジェイン)政権時代の左翼ポピュリズム政策で出費が増え、税金が高くなり、不動産価格も不安定。税金の上昇が、日用品の物価高を煽り、“総体的不景気”に陥っている。

 こんな不景気にもかかわらず、韓国人は相変わらず「ラグジュアリーブランド」が大好きなようだ。韓国輸入自動車協会の発表(2023年7月)によると、韓国内における今年上半期のポルシェの販売台数は6226台で、前年同期に比べて32.6%も増加した。一方、日本のポルシェの新規登録台数は20%台増にとどまっている。

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