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批判的なコメントは、ペルー訪問に限らない。
佳子さまは9月末に鳥取県と宮城県をそれぞれ訪れた後、都内でのさまざまな行事をはさみ、10月も大阪府、そして鹿児島県を2度訪問した。
しかし、そんな過密な日程を報じた記事にも、
〈どうせニコニコ笑っているだけでしょ〉
〈公務をするたび警備費も含めていくら税金が消える〉
〈お車代はいくら?〉と
などといった内容が書き込まれていた。
訪問先の鳥取県で新型コロナ感染がわかったことを伝えた記事には、
〈コロナ感染でホテルで静養していたなんて、記事にする必要ある? 〉
〈マスクをしないなんて非常識〉
との言葉が並んだ。
国民がモノ申していいという「正当性」
少子高齢化で公務の担い手が減り続けている皇室で、皇嗣家では秋篠宮ご夫妻、そして内親王の佳子さまが、連日のように公務に取り組んでおり、さまざまなメディアで多く報じられている。
そして、そのニュースに対してネット上では賛否の意見が飛び交うが、「秋篠宮家は不要」といったもののほかに、皇族個人の人格を否定するような辛辣なコメントも少なくない。
「Yahoo!ニュース」のコメント欄(ヤフコメ)で公式コメンテーターを務める精神科医の井上智介さんは、
「そもそも政治家や公務員、皇室など公的な活動をする人物に対して、国民がモノを唱えるのは正当である、という認識が根本あります。それは、ときにゆがんだ正当性を増幅させる危険をはらんでいます」
と指摘する。
また、「努力をした」とイメージしやすいアスリートや芸能人などは批判しづらい一方で、コロナ禍による不況や急激な物価高で国民があえぐなか、「生まれながらの特権を持っている」と捉えられてしまった皇室は不満のはけ口になりやすいと、象徴天皇制を研究する名古屋大の河西秀哉准教授は指摘する。
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