宮崎県高千穂町の「あまてらす鉄道」は地元の人々の愛と熱意に支えられていました(写真:本人提供)

 実は高千穂あまてらす鉄道、大変な苦難を経て、沿線の人々の尋常ならざる熱意で支えられています。昔の国鉄高千穂線から1989年に第三セクターに。通勤通学に使われる地元の足として、また観光列車としても親しまれました。しかし2005年の台風14号で壊滅的な被害を受け、廃線。なんとか残したいと沿線の有志が支援金を募り、駅舎などの撤去が始まる前に手入れをして手押しの木製トロッコを走らせ、12年には軽トラを改造したオリジナル車両に。現在の小さな「グランドスーパーカート」のネーミングには、強い思い入れを感じます。線路のそばには多くの人生があるんだなと胸が熱くなりました。調べたら、社長は高千穂出身の作家・高山文彦さん。地元愛あふれるミニ鉄旅、忘れられません。

AERA 2023年11月20日号

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