ツアー初優勝が期待される安田祐香
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 先週の国内女子ツアーは、5日まで茨城県の太平洋クラブ美野里コースで米ツアーとの共催大会であるTOTOジャパンクラシックが開催され、稲見萌寧が米ツアー初優勝を飾り来季の出場権を獲得。9日に来年は主戦場を米国を移す意向を表明した。

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 1打差単独3位で出た稲見は、前半を2バーディで折り返すと、後半も2バーディ、1ボギーにまとめ3アンダー69でホールアウト。首位スタートの桑木志帆と畑岡奈紗を逆転し、昨年8月のニトリレディス以来となる優勝を飾った。

 今季の稲見は、開幕戦のダイキンオーキッドレディスで2位タイ、3戦目のTポイント x ENEOSゴルフトーナメントで3位タイと順調な滑り出しを見せていたが、シーズン前半は予選落ちが続き苦しいシーズンとなっていた。しかし6月のニチレイレディス以降は予選落ちがなくなり、トップ10にも4回入るなど復調気配。そして、米ツアーの強豪も出場した本大会では、初日から上位につけ約1年3カ月ぶりとなる勝利を手にした。

 優勝インタビューでの稲見は「インタビューの最初に喋ろうと思っても声が出なくて。ずっと思っているのが、毎年1勝を目標にしていて、今年はなかなか勝てないんじゃないかという気持ちが強くて、ここで勝てた安心感で涙がこみ上げてきました」。前半に予選落ちが続いたのは、4度にも及んだスイング改造が原因の一つ。ようやくその苦労が身を結んだことに、嬉しさとともに安堵の表情も見せていた。

 稲見はこれでツアー通算13勝目となったが、今年も国内ツアーは例年通り新たなヒロインが続々と誕生している。本大会までに初優勝を飾った日本人選手は櫻井心那、岩井明愛、神谷そら、菅沼菜々など8名。しかも櫻井は4勝、岩井が3勝、神谷と菅沼が2勝と初勝利の流れに乗って複数回Vを成し遂げており、またも20歳前後のプレーヤーの勢いが目立つシーズンとなっている。

 一方、ツアー初優勝が期待されながら、なかなか勝利に手が届かないプロがいることも事実だ。

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初優勝を目指す3人の“実力者”