3時間以上かかると、あきらめて、せっかくだしゆっくりしようかなと思える気がしませんか。主要ターミナル駅からさらにローカル線で1本入った宿に予約をするとか、そういうのもオススメです。
あと、僕自身は休みたいと思った時は自然を見に行くようにしています。それは「いずれ命はここに還っていく」と確認できるから。山でも川でも海でもいいんです。
看護師さんほどではありませんが、占いという仕事も、何パーセントかは相談者の命を預かる仕事だと僕は思っています。いい加減なことは言えないし、その先の人生を預かるようなプレッシャーが常にあります。ずっと都会にいて人に囲まれていると、そのプレッシャーから解放されることはありませんが、自然の中に行くとプレッシャーを下ろすことができる。
「命は自然に還る」というのはフィクションかもしれないけれど、いずれ寿命が尽きた時に自分の命もこういう場所に還っていくんだな、と確認できると、なんだかもうちょっと自由に生きられるような気がするんです。
※AERA 2023年11月13日号