奥菜恵(撮影/門間新弥)

三度目の結婚に踏み切った理由

 奥菜のプライベートへの注目が最高潮になったのは、2004年の結婚報道だろう。当時24歳。六本木ヒルズでスタートした新婚生活は、“セレブ婚”や“ヒルズ婚”などと騒がれた。

 しかし、幸せは長くは続かなかった。夫との心のすれ違いを感じた瞬間が、奥菜の自叙伝『紅の棘』で明かされている。

《その頃、彼は本を書いていた。その本の中に私を登場させたいと言われたことがあった。「私は“奥菜恵”じゃなくて、一人の人間としてあなたの妻になっただけだから、あまりそういう形では出たくない」「本を売るために仕方ないじゃん」「……」 彼は私を見ているのではないかもしれない。やっぱり私が感じている寂しさは嘘じゃない。そう思った。》

 翌年、わずか1年半で、結婚生活は幕を閉じた。

 その後、奥菜は09年に一般男性と再婚。長女と次女を出産したのち、15年に離婚を発表したが、翌16年に俳優の木村了と結婚し、現在にいたる。自身のSNSやYouTubeには、木村との仲むつまじい姿がよくアップされているが、三度目の結婚にいたった決め手はなんだったのか。

“離婚するたびに、もう二度と結婚するか!って思ったし、何かしらの家族像を追い求めていたわけではないんです。でも、子どもたちが彼のことを早い段階でパパって呼びはじめたこともあり、すべてが家族という形につながっていった。とはいえ、特殊な家族の形ではあるので、余計に絆が強まっている部分もあるのかもしれません。”

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幸せそうな家族を見るのが苦痛だった