「わがままを通しての先発転向だったが結果を出せなかった。扱いにくい選手と周囲の心象も悪くなった。本人が自分の立ち位置を理解して起用法や契約条件にも拘らないのであれば戦力になれるとは思う」(ソフトバンク担当記者)
森は通算105ホールド、127セーブを挙げているが今季一軍では6試合の先発で2勝3敗、防御率4.60と振るわず。10月7日のファーム日本選手権(宮崎)では巨人相手に先発登板をしているが、編成担当者はどのように判断したのか気になるところ。今季の年俸4億6000万円の大減俸を受け入れるなどすれば獲得する可能性もあるだろう。
「足を使えて守備も計算できる外野手も欲しい。戦力外の選手では西川遥輝(前楽天)と福田秀平(前ロッテ)がいるが、2人とも調子の波が大きいだけに判断が難しい。だが巨人には走れる選手が少ないだけに、周囲への影響力も含めて条件次第では獲得に動くかもしれない」(在京球団編成担当)
西川はこれまで盗塁王に4度輝き、現役最多の通算332盗塁をマークしているスピードが大きな武器。また、ゴールデングラブ賞を2017年から4年連続受賞の守備力も魅力的だ。しかし、ここ数年は調子の波が大きいことが懸念される。2021年オフに日本ハムをノンテンダー(実質の自由契約)となり楽天に移籍したが、2シーズンで結果を残すことはできなかった。
とはいえ、今季二軍では63試合に出場して打率.369(179打数66安打)、5本塁打、29打点をマークし、盗塁も8個決めている。モチベーション次第ではまだまだ戦力になる可能性も高いだろう。
「31歳とまだ老け込む年齢ではない。楽天では盗塁や走塁の技術指導をしている姿も見られチーム全体に走る意識を高めることもできた。気持ち良くプレーできれば結果も出せるはず。ヤクルトをはじめ早くも調査に動いている球団があると言われている」(楽天担当記者)
福田は内外野両方を守れるユーティリティ選手でソフトバンク時代はバックアップ選手として欠かせない存在だった。2019年オフにFA権を行使しロッテに移籍したが、怪我の影響もあり、移籍後の4年間で89試合の出場にとどまった。