日本の芸能界を立て直すには
たかまつ:続いて「日本の芸能界をどう立て直すのか」について考えたいと思います。私は国内人権機関を作ることと、労働組合をつくることが必要だと思います。日本は人権の分野が遅れていますが、国内人権機関は、世界で120カ国ほど設置されています。何かあったら駆け込める場所は、非常に大事だと思っています。また、芸能人同士の働く環境や権利を守っていくために、組合も必要じゃないかと思いました。
二本樹:私は「依存をなくすこと」が大事だと思います。旧ジャニーズ事務所は、1社だけに権力が集中していました。もっと自由で開かれたマーケットが芸能界に必要です。
佐藤:私はテレビメディアがちゃんと横並びで声明を出すべきだと思っています。例えば、「芸能事務所からの忖度を受け付けません、圧力を受けません、公正な競争ができるような環境を整備します」等という声明が必要だと考えます。ジャニーズ事務所以外でも、大手芸能事務所を辞めてから干されてしまう方、芸名を使えなくなってしまう方、大手を辞めてから民放に出られない方はいまだに一定数いるのが現状です。これについて、テレビメディア等が、いまだに放置している状況は大問題だと思っています。