時事YouTuberのたかまつなな

視聴者の側の問題

次に、芸能人の働く環境の整備です。例えば、芸能人は、未成年者、児童の方々も多いのですが、彼らの教育や福祉に配慮し、安全で健全な働く環境を法律で整備することも必要だと思います。

最後に、取引関係の整備となります。マネジメント契約にしろ、エージェント契約にしろ、弱い立場である芸能人側に一方的に不利益な契約を結ばれることがあります。このような取引関係を是正するためのルールづくりが必要だと考えています。

たかまつ:最後に、私は、私たち視聴者の側にも問題があったんじゃないかなと思います。この問題は半世紀ほど前から声を上げている方がいたわけで、うわさレベルでは知っていた人は、私も含めて多くいらっしゃったと思います。でも、ジャニーズ事務所に抗議をしたり、スポンサーに対して不買運動をしたりといった動きをすることはできなかった。私たち自身も視聴者だから力がないよ、関係ないよじゃなくて、当事者意識を持って人権意識を変えるとか、何か行動に移すとかができるといいと思います。今日はありがとうございました。

(構成/たかまつなな

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たかまつなな

たかまつなな

株式会社 笑下村塾代表取締役。1993年神奈川県横浜市生まれ。若者の政治参加が専門。主権者教育と若者議会を広めるべく、時事YouTuberとして、政治や教育現場を中心に取材し、若者に社会問題を分かりやすく伝える。株式会社笑下村塾を18歳選挙権をきっかけに設立し、出張授業「笑える!政治教育ショー」「笑って学ぶ SDGs」などを全国の学校や企業、自治体に届ける。著書に『政治の絵本』(弘文堂)『お笑い芸人と学ぶ13歳からのSDGs』(くもん出版)がある。

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