
1日午前5時、渋谷駅。
ハチ公像の周辺に設置されていたシートは外され、近くのコンビニでは酒類の販売も再開されていた。
一方、爆音を鳴らす車の周りに集まって騒いでいる集団があった。
「やめて!解散して!」
「帰った!帰った!」
セキュリティと書かれたゼッケンをつけた民間会社の警備員らが、笛を鳴らしながら駆けつけてきた。注意を受けた車はやがて移動していった。
センター街を歩くと、路上にゴミが見当たらない。早朝から清掃のボランティアが活動したようだが、近くの飲食店で働く30代の男性は、
「今年はゴミがそこまで多くはなかった。いつもより少し汚いだけで、店の前の掃除はすぐ終った」
と答え、付け加えた。
「渋谷も少しは落ち着いたのかな」
(AERA dot.編集部・吉崎洋夫、板垣聡旨)