ごみが少ない渋谷駅の周辺=東京・渋谷

 1日午前5時、渋谷駅。

 ハチ公像の周辺に設置されていたシートは外され、近くのコンビニでは酒類の販売も再開されていた。

 一方、爆音を鳴らす車の周りに集まって騒いでいる集団があった。

「やめて!解散して!」

「帰った!帰った!」

 セキュリティと書かれたゼッケンをつけた民間会社の警備員らが、笛を鳴らしながら駆けつけてきた。注意を受けた車はやがて移動していった。
 

 センター街を歩くと、路上にゴミが見当たらない。早朝から清掃のボランティアが活動したようだが、近くの飲食店で働く30代の男性は、

「今年はゴミがそこまで多くはなかった。いつもより少し汚いだけで、店の前の掃除はすぐ終った」

 と答え、付け加えた。

「渋谷も少しは落ち着いたのかな」

(AERA dot.編集部・吉崎洋夫、板垣聡旨)

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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