楽天の抑え左腕・松井裕樹が今オフ、海外FA権を行使する意向であることが分かった。
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「年齢的に(米国に)チャレンジするのは今がチャンス」と申し出があったと、10月25日に楽天・森井誠之球団社長が明らかにした。今後はメジャーリーグだけでなく国内複数球団を含めた争奪戦になりそうだ。
「メジャー志向は以前から強い。2017年のWBCでメジャーのキャンプ地を体感してからは『向こうでやりたい』と公言していた。楽天で優勝できなかったのは心残りのようだが本人にとってはチャンス。スライダーでメジャーの打者を空振りさせるのを見たい」(楽天関係者)
28歳の松井は2013年のドラフト1位で楽天に入団。先発として起用された時期もあったが主に守護神としてのキャリアを楽天では築いた。今季4月5日の西武戦(楽天モバイル)では史上最年少での通算200セーブ達成し、シーズン39セーブで2年連続3度目のセーブ王を獲得するなど球界屈指のクローザーに成長した。
「今江敏晃新監督になったこともあり残留して優勝を狙って欲しい気持ちはある。しかし28歳とプロ野球選手としては油が乗り切った時期。複雑な気持ちはあるが米国へ行ったらぜひ頑張って欲しい」(楽天OB)
楽天にとって必要不可欠な戦力で、残留に向けて球団側も最大限の誠意を尽くしている。何度も交渉を重ね契約条件も4年20億円を提示したという話もある(金額は推定)。「もし国内であれば他の球団には行って欲しくないということは伝えています」とも森井社長は語っている。
MLBではヤンキース、レッドソックス、カブス、パドレス、カージナルスなどが視察に訪れていた。中でも3月のWBCでチームメイトだったヌートバーが所属するカージナルスが“本気”だという報道がなされている。
「今季のカージナルスはナ・リーグ中地区最下位で投手陣強化が急務。カブスもジェド・ホイヤー編成本部長が直々に来日して視察していた。空振りがとれる左腕投手としての需要は高い」(在京テレビ局スポーツ担当)