抜群の安定感を誇る阪神の村上頌樹
先発として期待されるオリックスの山本由伸

質量ともに豊富

――投手陣のキーマンは誰になると思いますか?

野田 クライマックスシリーズのファイナルステージの先発陣は、阪神は抜群の安定感を誇る村上頌樹、そして伊藤将司、大竹耕太郎の順番で10勝トリオが登板しました。先発にはまだ西勇輝、青柳晃洋、才木浩人が控えています。中継ぎは桐敷拓馬、岩貞祐太、加治屋蓮、石井大智、島本浩也ら。抑えが岩崎優。 

 対するオリックスの先発陣は山本由伸、田嶋大樹、東晃平、宮城大弥の順番で投げ、さらに山崎福也もいます。中継ぎは宇田川優希、山崎颯一郎、阿部翔太ら。抑えが平野佳寿。

 双方、先発陣もリリーフ陣も質量ともに豊富です。

 日本シリーズの先発投手は発表されていませんが、阪神はクライマックスシリーズの順番でいくと思います。西勇が繰り上がるかもしれません。オリックスは山本が7回5失点と不調でしたが、日本シリーズにはしっかり準備してくるでしょう。田嶋は6回4失点で、宮城が6回無失点の抜群の投球だったことを考えると、宮城を第2戦に持ってくるのではないでしょうか。

 日本シリーズでは第1戦・第2戦の先発投手が、第6戦・第7戦に投げるものです。そう考えると「第1戦の村上、山本」「第2戦の先発投手(伊藤将? 西勇? 宮城?)」がシリーズのキーマンになると思います。先述のように、お互いのリリーフ陣も充実しているので、逃げ切りの継投となります。余計に先発陣の出来、不出来が重要となるわけです。

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森がやはりオリックス打線の鍵を握る