138年ぶりの日本一を目指す阪神の岡田彰布監督(左)。2年連続最下位から3年連続リーグ優勝、そして2年連続日本一を狙うオリックスの中嶋聡監督。
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 2023年日本シリーズが10月28日から幕を開ける。阪神vs.オリックスの「関西ダービー」となる。1990年に阪神で11勝、93年にオリックスで17勝(最多勝)と、両チームでエース格として活躍した野田浩司さん(55)に、戦いぶりを占ってもらった。

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――両チームに在籍した野田さんとしては、今回の関西ダービーには感慨深いものがあると思います。

野田 日本シリーズに9年ぶり出場の阪神(2014年ソフトバンクに1勝4敗)、3年連続出場のオリックス(ヤクルトに21年2勝4敗、22年4勝2敗1分)と対照的です。自分が在籍したチーム同士でいつかは日本シリーズを戦ってほしいと思っていましたが、ようやく実現しました。

 両チームとも投手陣が充実しているので、勝利の女神が最大7試合(編集部注:引き分けがあった場合はさらに増える可能性あり)を行ったり来たりして、紙一重の接戦が予想されます。ペナントレースのチーム防御率は阪神が2.66、オリックスが2.73と、ともにリーグ1位です。勝利のためには、両方とも少ないチャンスをモノにするしかないという意味では、一方的な展開になるとは考えづらいですね。
 

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逃げ切りの継投となる