「この4球団で言えばロッテでしょう。ヤクルトは一塁のレギュラーにオスナがいる。DeNAはソトの退団が濃厚で一塁が補強ポイントだけど、中田はチームカラーと合わない。西武は山川穂高の去就が不透明な状況で動くことは考えづらい。一方、ロッテは他球団からの移籍組が多く、新天地で活躍している。元巨人組のポランコ、石川慎吾は代表的なケースです。今季は2位と健闘しましたが、和製大砲として期待されている安田尚憲、山口航輝が伸び悩み、打線全体の迫力不足が否めない。中田が加入すれば中軸に厚みが増す。吉井理人監督は日本ハム在籍時にコーチとして共にプレーし、性格も把握している。獲得に動く可能性はあるでしょう」(民放テレビ関係者)
確かにロッテは他球団から移籍した選手たちの活躍が際立っている。特に巨人からの移籍組が多い。今季移籍したポランコは本塁打王を獲得。シーズン途中にトレードで加入した石川慎も打率.348、2本塁打をマークし、得点圏打率.474と驚異的な数字で勝負強さを発揮した。巨人、ロッテ、メジャーを経て今季復帰した澤村拓一は4勝3敗3セーブ14ホールドと奮闘し、左腕のメルセデスは4勝にとどまったが先発ローテーションで回り、防御率3.33をマークした。
スポーツ紙デスクは、「今年リリーフで活躍した西村天裕、坂本光士郎、澤田圭佑、野手で存在感が光った岡大海、茶谷健太も移籍組です。吉井監督は新たな環境で選手の可能性を引き出す能力が高い。中田は34歳とまだ老け込む年ではない。まだまだ中心選手として活躍できる」と期待を込める。