WBCで大会新記録の13打点と大暴れした吉田正尚は、名門レッドソックスに移籍1年目から打率.289、15本塁打と活躍した

 例えば、大谷はシーズン終盤ケガで出場をとりやめたものの日本人初のメジャーでの本塁打王に。吉田正尚もメジャー移籍1年目らしからぬ活躍をみせた。WBCで2本のホームランを打ったDeNAの牧秀悟は4、5月こそ不調だったが、以降は一転絶好調。今季は4番として初めて全試合に出場し、最多打点(103打点)、最多安打(164安打)でリーグ2冠に輝いた。

WBC決勝でホームランを放った岡本和真は、シーズンでは自己最多の41本塁打で3度目の本塁打王に
WBCで好投した山本由伸は最多勝、最優秀防御率、最高勝率、最多奪三振の四つのタイトルが確定。なかでも防御率1.21は驚異的だ
WBCでは2番打者として出塁率5割の活躍だった近藤健介。今季は本塁打と打点の2冠を達成し、打率は.303で2位
AERA 2023年10月30日号より

 WBCでは大谷とタイの9得点を挙げた近藤健介(ソフトバンク)も成績では過去最高を更新。本塁打と打点などでタイトルを獲得した。また「最高です」の巨人岡本和真も、今年2年ぶりの最多本塁打だ。

 オリックスの山本由伸は16勝を挙げて最多勝、オリックス宮城大弥も10勝でリーグ優勝に貢献した。「肩は消耗品」という理由でアメリカのメジャーリーガーはWBCに出ない人も多いが、むしろ出場以降、選手のパフォーマンスが上がる例は少なくないとみた。

 大谷やダルビッシュなどスターの活躍を間近で見ることは、若手選手のプラスにならないはずがないのだが、「WBCにメジャーに、両刀で大活躍した大谷のケガがWBCと関係しているとしたら……国民総出でごめんなさいと言うしかないですね。そして心からありがとう、と」(前出の女性)。

 大スターのみなさん、28年オリンピックも、きっとね!(ライター・福光恵)

AERA 2023年10月30日号

暮らしとモノ班 for promotion
大谷翔平選手の好感度の高さに企業もメロメロ!どんな企業と契約している?