2000年に国会でジャニー喜多川氏の性加害疑惑を追及した阪上善秀衆院議員

ジャニー氏の性加害疑惑を知っていたのか

 百歩譲って、安倍氏がジャニー氏の性加害について、つゆほども知らなかったのなら仕方がない面もあろう。だが、10月12日にAERA dot.が配信したように、00年4月に自民党衆院議員の阪上善秀氏は国会で警察庁や厚労省(当時は厚生省)の官僚たちに、「ジャニー喜多川社長が若い男性タレントに性的虐待をしている」と追及していた事実があるのだ(「23年前に国会で『ジャニーズ性加害事件』を取り上げた国会議員がいた 息子が語った『父の思い』とは」)。

 00年といえば、安倍氏は第2次森喜朗政権で内閣官房副長官に抜擢された時期だ。国会質疑を「知らなかった」という理屈は通らないだろう。古賀氏はこう批判する。

「国会でもジャニー氏の性的虐待が追及され、文春との裁判でジャニーズ側が敗訴したわけですから、当然、安倍氏はそれらのことをわかっていたでしょう。安倍氏には、政治家としての倫理観と品格が欠如しています。自らの人気取りに利用できそうなら、『まぁいいや』という判断をしてしまう。歯止めがきかないんですね。1~2年生の新人議員がタレントとのツーショットをSNSに上げて人気取りに使うというのなら、まだ理解もできます。しかし、安倍氏は首相にもなって同じことをやっているわけですから、話になりません」

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「警察も忖度して機能しなかったのでは?」