各方面で活躍するジュンファンだが、スケーターとして韓国男子を牽引するという強い意志の持ち主でもある。昨季世界選手権のメダリスト会見で、自身の2位という結果により今季世界選手権における韓国男子の出場枠「3」を獲得したことについて問われたジュンファンは「僕にとって、それが一番嬉しいことですね」と答えた。北京五輪後、チームメイトや家族に「次のオリンピックまでに、韓国男子3枠を獲得したい」と話していたのだという。

「これでスタート地点に立てました。自分が貢献できたことが嬉しいです」

 ジュンファンは、ジュニア時代からカナダ・トロントにあるクリケットクラブに所属し、名伯楽ブライアン・オーサーコーチに師事していた。しかし、今後は韓国でトレーニングを行うことが明らかになっている。

 世界選手権のメダリストとして臨む今季、ジュンファンはボーン氏の振付による新たなプログラムを用意した。ショート『仮面舞踏会』では、ノーブルな所作と一蹴りが伸びるスケーティングが映える。一方『バットマンのテーマ』を使うフリーは、今までにない少しダークな雰囲気のプログラムだ。

 人気と実力を兼ね備えたジュンファンは、今季も新たな魅力で世界のスケートファンを楽しませてくれそうだ。(文・沢田聡子)

沢田聡子/1972年、埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、出版社に勤めながら、97年にライターとして活動を始める。2004年からフリー。シンクロナイズドスイミング、アイスホッケー、フィギュアスケート、ヨガ等を取材して雑誌やウェブに寄稿している。「SATOKO’s arena」
 

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