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 スマホは現代では欠かせない情報収集、すなわち「インプット」の最強ツールである。「見る」「聞く」「読む」とさまざまな形式が取れるスマホ。脳科学や心理学の研究によって、それぞれのインプットの仕方で大きな違いが示されたと説明するのは、全米トップクラスであるスタンフォード・オンラインハイスクールの校長、星友啓氏だ。星氏の新著『脳を活かすスマホ術――スタンフォード哲学博士が教える知的活用法』(朝日新書)から一部抜粋、再編集し、スマホを効果的に使用するために気をつけるべきことを紹介する。

【グラフ】スマホの使用時間と学力の関係はこちら

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「スクショ」や「GPT要約」には要注意

 インプットといえば、気になるのがノート取りです。

 勉強したり、情報収集をしたりする時に、学んだものをなんらかの形で記録したい。あとで見直したり、忘れた時に復習できるから――。

 もちろん、その通りです。そのためにはノートの取り方が肝心です。

「え、ノート? 今はスクショの時代でしょ。ノート取りなんて不要じゃない? ましてや『ChatGPT』を使える時代なんだから」

 そう思う人もいるかもしれませんね。当然のことです。

 オンラインセミナーでは、スライドをスクショで「カシャ!」。リアルの講演やセミナーだって、スマホのカメラで「パシャッ!」。十分なノートを取る時間もないし、記録ならば写真が一番間違いない。

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脳のゴールデンタイムを自ら手放す