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「巨人での現役時代はファンに対する塩対応で有名だった。サインをしないだけでなく声をかけてもニコリともしない。巨人で2度目のコーチになったあたりから人が変わったように優しくなった。『苦労をしたんだな』と昔を知る人は話している」（ジャイアンツ球場のファン）
現役を退いてからは2016年に二軍打撃コーチとして巨人に復帰、2017～18年は一軍打撃コーチを務めるも3年で退団。2019年は独立・富山GRNサンダーバーズの監督として1年を過ごした。その後2020年から三軍総合コーチとして巨人に再復帰、2022年からは二軍監督と様々なカテゴリーでの指導を経験している。
「現役時代は攻守でセンス抜群、天才的選手だった。見方によってはエゴイストで自分本位にも感じた。他球団や独立という別のカテゴリーを見たことで考え方も柔軟になったのだろう。選手への接し方や指導を見ていても1人ずつ方法を変えるなど引き出しが豊富。素晴らしい指導者になりつつある」（巨人OB）
野手では二軍で鍛え上げた秋広優人が一軍の中軸打者になりつつある。ドラフト1位ルーキーの浅野翔吾も一軍デビューを果たした。同じくドラフト2位ルーキーの萩尾匡也や2年目の岡田悠希も来季以降に期待の持てる選手となった。また昨季8人が一軍でプロ初勝利を挙げた投手陣も順調に実力をつけている。
「投手・菅野智之、野手・坂本勇人の時代から次の世代へ移り始めている。近い将来には岡本和真のメジャー挑戦も考えられる。二軍、三軍から1人でも多くの選手が出てこないと困る。一軍コーチとなる二岡二軍監督がチームをまとめることができれば若手中心の強豪・巨人ができる日も早いかもしれない」（在京球団編成担当者）
高い評価は決して育成だけに関するものではない。二軍を“勝てるチーム”に作り上げた指揮官としての手腕に注目する人も多い。
「原監督が『ゆくゆくはジャイアンツのリーダーになっていかないといけない人』と語っていた。2020年の日本シリーズでの練習に呼んで手伝いをさせたこともあった。将来の監督候補の中に二岡二軍監督が入っているのは間違いない」（巨人担当記者）
沖昌之
ラリー遠田
北原みのり
