10月2日に行われたジャニーズ事務所の記者会見で、記者の「NGリスト」があったことが発覚した。会見の運営を任されていたPR会社が、特定の記者やジャーナリストを指名しないためのリストを事前に作成していたことをNHKがスクープしたのだ。
【写真】「八百長会見」?を仕切った元NHKアナウンサーはこの人
筆者も2日の会見に出席し、前から2列目の中央付近の席で、最初から最後まで手を上げ続けたが、司会者から指されることはなかった。
5日に配信された「FRIDAY デジタル」の記事によると、同社が入手したNGリストには6人の記者の名前と写真が掲載されていたという。その6人とは、元朝日新聞記者で「Arc Times」の尾形聡彦氏、東京新聞記者で「Arc Times」キャスターも務める望月衣塑子氏、元博報堂で作家の本間龍氏、元朝日新聞記者の佐藤章氏、ジャーナリストの鈴木エイト氏、同じくジャーナリストの松谷創一郎氏。いずれも、9月7日の1回目の記者会見でジャニーズ事務所を厳しく追及した人物ばかりだ。
会見を仕切ったのは、「紅白歌合戦」で司会を務めたこともある元NHKアナウンサーの松本和也氏。「NHKのど自慢」の司会経験もあるベテランだけあって、前回の記者会見に比べて進行には安定感があった。記者の指名はブロックごとに行うとして、両手で「今度はこっちのブロックいきます」「今度は真ん中あたり」と順番に指していった。途中、指名されない記者から「フェアじゃない」「茶番だ」などの声も飛んだが、松本氏は「フェアです。ちゃんと全体見えていますから」「まったく茶番ではありません」などと対応していた。