こうしたことから、少なくとも記者の指名に関してはフェアだと思われていたが、NGリストの存在により、一転して「八百長」や「やらせ」のような会見だった疑惑が色濃くなったのだ。
では、NGリストで名指しされた記者たちには何を思うのか。
望月衣塑子氏は最前列の真ん中に座って手を上げ続けたが、一度も指名されることはなかった。
「前回の会見は女性の司会者で失敗したので、今回は男性の松本和也さんを司会にしたのでしょうが、結果的にはもっと悪い事態になった。松本さんは、途中で『顔がわからなくなってきた』と発言していましたが、指名候補の記者とNG記者の顔がわからなくなって混乱したことで、思わず本音が口から出たのでしょう」
指名された人には一定の傾向があったと望月氏は感じたという。
「なぜか、前回はしていなかったのに、最前列の芸能リポーターたちが一様に(発言に備えて)マスクをしていて、私の左の方にいたリポーターは指されていました。また、私や尾形さんが司会者に当てるよう迫っている時、後ろの席に陣取った男性が『ルールを守れ!』『司会はしっかりしろ!』と叫んでいるのも前回はなかったことでした」