事務所側は「NGリスト」には関与していないとの姿勢だが、松谷氏はこう批判する。

「私はジャニーズ事務所が仕掛けているのではと考えています。内部告発者のメールも流出しましたが、そこには『ジャニーズ主導で』とあります。PR会社がリストを会場に持ち込んでミスをしたので、責任をかぶせる形にしたのだと予想しています。この問題はこれから追及しなければいけないと思っています」

 当初、PR会社側はリストの作成を認めた上で、「ジャニーズ事務所は作成に一切関与していない」とのコメントを発表していた。しかし、読売新聞の記事(5日配信)では、PR会社の担当者は、会見の進め方についてジャニーズ事務所と調整していたと明かしている。同記事には、

《担当者によると、会見前の協議の中で、長時間にわたり自説を述べたり、セカンドレイプ(二次被害)と受け止められかねない質問をしたりする記者がいることへの懸念を同事務所と共有。その上で、「人権に配慮した進行をすべきだという方針を確認した」と釈明した》

 と記載されている。ジャニーズ事務所とPR会社との認識にズレがあることは間違いなさそうだ。

 前出の望月氏もこう話す。

「ジャニーズ側の説明も、最初はPR会社がNG記者を『前半ではなく後半で当てる』と発言したことになっていたのに、後で『では当てるようにします』と答えたと修正しました。おそらくパニックになっているんだと思います」

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井ノ原氏の発言は「トーン・ポリシング」