ルイボスティーは、茶葉の抽出する部分によって味や風味が変わってくるという。上の部分は深みがあるが、ルイボス特有のくせが少ない。一方、下の部分は雑味が多く、ルイボスの香りや味などが強く出ることがある。

 周りを見渡してみると、編集部の中にも友達にも、ルイボスティーを飲んでいる人がかなりいる。理由を聞いてみると「なんとなく健康そうだから」「デトックスできると聞いた」など、印象にひっぱられている感じだ。

 Instagramでは「#ルイボスティー」は約21万6000件の投稿がされており、ほとんどが健康志向なアカウントだ。

 さらに楽天の健康茶ランキングでは、1位から3位をルイボスティーが占めている(8月17日現在)。

「ルイボスティー=健康的」という印象はいまや共通認識なのかもしれない。 健康志向の人々が増える今、ルイボスティーは果たして実際の人気や売り上げ増加などのデータはあるのだろうか?

 一般社団法人全国清涼飲料連合会という団体が毎年、清涼飲料水の年間の生産実績について、品目別・容器別に集計し「清涼飲料水統計」をまとめている。

 ルイボスティーの売り上げや統計なども知ることができるのではないかと思い、全国清涼飲料連合会に問い合わせてみた。

 しかし、ルイボスティーは「その他茶系飲料」の中に含まれてしまっているため、ルイボスティーのみの数字はないとの回答だった。

 ルイボスティーの人気について、ほかに調べる手立てはないだろうかと模索したところ、H&F BELXというお店にたどり着いた。

 H&F BELXはルイボスティー&ノンカフェイン紅茶専門店で、東京都、神奈川県に計6店舗を展開する。そのひとつ、有楽町マルイ店を取材で訪ねた。

 ルイボスティー専門店ってそんなにルイボスティーに種類なんてあるの?と思っていた筆者にとって、足を踏み入れたH&F BELXの有楽町マルイ店は異世界だった。

ルイボスティー&ノンカフェイン紅茶専門店のH&F BELX有楽町マルイ店

 コスメストアのように明るくきらびやかな店内に並ぶのは約50種類のルイボスティー。お茶屋さんとも思えない華やかで明るい店内は気軽に入りやすくおしゃれなお店だ。

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ノンカフェイン飲料の需要の高まりが最近注目の理由の一つ