秋篠宮家で作った特製カレーのレシピ

 特別豪華ではないが、皇室にふさわしい日常料理として、宮田さんはどんな工夫をしていたのか。宮田さんが秋篠宮家で作ったフルーツビーフカレーのレシピを紹介しよう(画像参照)。
 

宮田さんが秋篠宮家で作ったカレーのレシピ
フルーツビーフカレーの材料。奥にあるリンゴとバナナで甘みを加える=宮田さん提供

<材料 4~5人分>(量は目安)

【カレーソース】  牛肉(250g)、トマト2個(450g)、ニンニク(1かけ)、ショウガ(1かけ)、タマネギ1個(180g)、ニンジン小1/2(70g)、チキンブイヨン(500cc)、塩・こしょう

【スパイス類】  カレー粉(3g)、パプリカパウダー(2g)、ターメリックパウダー(2g)、ガラムマサラ(2g)、クミンパウダー(2g)、ローリエ1枚

【隠し味の材料】  バナナ1/2本(50g)、りんご1/2個(100g)、ハチミツ(20g)、プレーンヨーグルト(大さじ1)、チーズ(30g)、醤油・ケチャップ・ウスターソース(各大さじ1g)
 

<作り方>

(1)湯むきしたトマトを半分にカットして、種と皮を取りざく切りにする。(ニンジン、タマネギ)・(ニンニク、ショウガ)をみじん切りにして分けておく。

(2)深めの鍋でニンニクとショウガを香りが出るまで炒め、ニンジンとタマネギを加える。しんなりしたらトマト、スパイスとローリエの順番に鍋に入れる。

(3)リンゴ(種と芯を取る)とバナナをフードプロセッサーなどでなめらかにしたもの、肉以外のカレーソースの材料を順に加える。

(4)鍋が沸騰したら弱火で1時間煮る。冷めたらミキサーでカレーソースをなめらかにする。

(5)牛肉に塩とコショウで下味をつけて、フライパンでソテーする。鍋で温めたカレーソースに牛肉を加え、「隠し味」としてハチミツ、プレーンヨーグルト、チーズを入れて、醤油とウスターソースで味を調える。 

 トマトベースに、果物で甘みとまろやかさを出した欧風カレーだ。トマトの皮と種を取りのぞいて果肉だけを使うのは舌触りをよくし、水っぽくなるのを避けるため。カレー粉の他にスパイスを増やすことで、味に立体感が出るという。
 

秋篠宮家の食卓に並んだものと同じレシピで作ったフルーツビーフカレー=宮田さん提供

 1日かけてつくったカレーソースを冷蔵庫で寝かせる。すると角が取れてまろやかな触感になるという。

 もちろんプロの料理人は食中毒を起こさないために、細心の注意を払う。カレーソースを作った鍋は、即座に鍋ごと氷水につけながら、ソース全体が冷えるまでよく混ぜる。

「カレーソースを作ってすぐに冷蔵庫に入れればいいと誤解する人も少なくないのですが、冷蔵庫に入れてもソースの表面は冷えますが、中の温度は温かいままです。そこから菌が増殖します。だからカレーソースをかき混ぜて、全体を手早く冷やすことが大切なのです」(宮田さん)

 冷蔵庫で保管する間も放っておくわけはなく、腐らないよう上下をかき混ぜる。

 たとえばカレーは、ジャガイモやニンジンなど大きな塊の食材から腐りやすい。そのため宮田さんはカレーソースをピューレ状にして、食べる直前に大き目の具材を足す。
 

秋篠宮家の食卓に並んだものと同じレシピで作ったフルーツビーフカレー=宮田さん提供

「牛肉を鶏もも肉に代えれば、チキンカレーになる。秋ならばきのこ、夏は赤・緑のピーマンなど季節の野菜に火を通して食べる直前に加えると、変化がつきます。ぜひご家庭で試してみてください」

(AERA dot.編集部・永井貴子)

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