集まったコスプレイヤー
集まったコスプレイヤー
この記事の写真をすべて見る
受け付けの方々もコスプレをしていた
受け付けの方々もコスプレをしていた

 街を舞台にコスプレをして、日常風景の中での写真が撮影できる――そんなイベント「ラブコスみやしろ2015」が埼玉県宮代町で5月17日に開かれた。最高気温30度という真夏日のなか、約100人の参加者が街を歩いた。

 街歩きの中心になったのは、町のコミュニティセンター「進修館」。イベント参加者はここで登録を行い、参加許可証をもらうことで、「進修館」とその周辺の指定された通りや、21カ所の協力店で撮影を行うことができる。参加費は1300円だが、協力店で使える600円分の商品券が付いてくる。

 ガソリンスタンドやコンビニエンスストア、飲食店の中でも撮影できるのが特徴だ。撮影ができる協力店の前には、進修館のマスコットキャラクター「コミゾー」ののぼりが掲げられており、容易に識別できる。炎天下の中、日差しの強い通り沿いでの撮影はまばらではあったが、協力店の中に入るとコスプレイヤーと彼らを撮影する人でごった返していた。

 協力店を回るスタンプラリーも同時に行われ、7個以上のスタンプを集めると賞品がもらえる。コスプレしたままスタンプを集めることが可能で、イベントが終わる夕方になると、賞品を受け取りにコスプレ姿の人たちが続々と訪れていた。

 イベント開催のきっかけは、昨年8月に開かれた、町の商工業活性化を考えるワークショップ。住人や商工業者、町内にある日本工業大学の学生ら約40名で話し合いが行われ、街中を歩くコスプレイベントの企画が出された。そこでコスプレイベントの実施に向け、「チームこみぞー」という町民有志の会が結成され、今回のイベントの開催に至った。

 町役場産業観光課の担当者によれば、「今秋にも日本工業大学の学園祭に合わせて、町中コスプレイベントを企画している」とのこと。宮代町とコスプレイヤーのタッグは、まだまだ続きそうだ。

(ライター・河嶌太郎)

[AERA最新号はこちら]