仕事、人間関係、子育て、介護などで忙しすぎる現代人。日常の中でつい悩んでしまったり、がんばりすぎてしまったり、誰かにふりまわされてしまったりする人も多いはず。そんなとき、なるべくストレスをためずに生きるには、どのように心を整えればいいのだろうか。テレビやSNSで人気の精神科医・藤野智哉さんの著書『「誰かのため」に生きすぎない』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)から一部を抜粋、再編集してお届けする。
* * *
悩んでいる2時間も、楽しく過ごす2時間も同じ
あなたの寿命が80歳だとしたら、生きるのに与えられた時間は80年、この80年があなたの命といえますよね。
つまり、時間って「命」なんです。
ぐるぐる悩んでいる2時間も、無理して残業する2時間も、仲間と楽しく過ごす2時間も、同じ2時間。
きっちり2時間分の命が削られていきます。
だったら、優先順位を決めて、ムダに過ごしたくないですよね。
もちろん、すぐに優先順位なんて決められないかもしれません。
仕事のノルマはきついし、上司の目は厳しいし、週末はヘトヘトだし、家族との時間だってゆっくりとれないし……何も考えられない、という人もいるでしょう。
でも、もしも今、余命わずかだとしたら、同じ行動をとりますか?
きっと同じ行動はとらないことでしょう。